シーズンで最も起こって
ほしくないこと。
それは、怪我ですよね。
僕がキッカーを始めるように
なった大学入学後から、
正直大きな怪我なく終えられた
シーズンはほとんど
ありませんでした。
尾てい骨骨折
両肩の骨折
前十字靭帯断裂
当時は早くうまくなりたい!
と本当に必要な基礎を疎かにして
生き急ぐタイプではあったかも
しれませんが、
怪我が全くないシーズンは
正直ありませんでした。
特にシーズンの序盤。
まだ雪山に慣れず、キッカーを
飛ぶときのチェックが不十分
だったりして怪我することも
多々ありましたし、
滑り込んで集中しすぎて、
怪我に対するリスクが
頭から抜けてしまったときに
怪我してしまったことも
あります。
あなたも、
キッカーを飛んでいる人であれば
今まで怪我したことない、
なんてことはないでしょうし、
まだキッカーに挑んだことの
ない人も、
フリーランやグラトリなどで
怪我したことも
あるでしょう。
本気でフリーランしたら
時速はなんと50~ 80kmほど
出ると言われています。
その状態でコケたり万が一
誰かと激突してしまったら、
車の追突事故と何ら
変わりません。
その衝撃を生身で受けるのですから、
たまったもんじゃありませんよね。
であれば、
その時を怪我した時を想定して
常に防具はバッチリと
装備しておくことを強くオススメします。
もし激突したり転倒した時、
キッカーで着地に失敗した時に
プロテクターやヘルメットを
着用しているかしていないかの
本当にわずかな差で、
怪我を防げる、もしくは防げないかが
決まると思ってください。
そういう場面にこれから
スノーボードを続けていると
幾度も出くわすでしょう。
そんなときのために、
カッコいいウェアや
スノーボードを
少し我慢してでも、
身体が耐えられるような防具を
シーズン前までに揃えておくことを
強くオススメします。
そこで今回は、
まず一番身体で大切になる
ヘルメット
についてお話していきます。
ヘルメットを見るとダサいと思う人も
いるかもしれません。
ですが、
実は海外のスノーボード、
特にカナダではヘルメットを着けるのが
むしろ主流。
欧米のスキー場はコース外の滑走に
ついても自己責任で
滑走できる
そのためリスクの高いコース外も
滑る人は自分の身を守るために
ヘ
多いという状況があります。
僕も以前カナダのウィスラーで
滑っていましたが、
ヘルメットを着けるのが
常識でした。
また、海外ではクリフ(崖)や
ロック(岩)が少しコースを
外れたところにたくさんあり、
危険な場所が身近に存在している
事からも、ヘルメットの必要性が
わかるでしょう。
以前F1レーサーのシューマッハが
スキー中に岩に頭を打って
意識不明の重体になったのを
覚えているでしょうか。
あれで一命をとりとめたのは、
ヘルメットをしていたからだと
いいます。
ヘルメットとゴーグルを
しっかり装備して、
ダサいのではなく逆に
玄人感、上級者っぽさを
出すことで
周りから一目置かれる
スノーボーダーを目指しましょう。
ヘルメットの機能
耐衝撃
倒れたときの脳への衝撃を
軽減させる為に、
各メーカー様々な技術を
盛り込んでいます。
EPS素材というポリスチレンが
使用されているヘルメットが
多くありますが、
新たに新素材が開発されており、
より安全性をあげる為に日々、
耐衝撃性の向上が成されています。
例えば、GIROというメーカーは
直接的な衝撃だけでなく回転による
衝撃による脳ダメージの減少を
実現するテクノロジーを導入しました。
軽量性
身体が重ければ重いほど、
必然的に走るスピードが
遅くなったり
動きが重くなるのと同様に、
やはり重いメットは転んだ時の
頭の揺れも大きくなりますから、
現在は軽くて丈夫なヘルメットが
増えてきています。
けして重ければヘルメットが安全である、
というわけではないのです。
なので、軽くて衝撃を和らげることも
できるヘルメットが一番いいのでは
ないでしょうか。
デザイン性
ガボッとレーサーのように
被る、防護性重視のいわゆる
レーシングモデル
も多かったものの、
今はニーズに合わせて様々な
形がでています。
近年のヘルメットはデザイン性に
とても優れているものが多く
安全性はもちろんのこと
オシャレも楽しめる
ヘルメットの提案が流行しています。
ヘルメットの前方にツバが
ついたモデルや、
イヤーパッド周りの
メット部分の形状のお洒落さ
はもちろん、
ヘッドフォンスピーカー付きの
ヘルメット出ています。
(この前ショップに行ったら
スピーカー付きのニット帽まで
出ていました)
また、機能で言えば
ヘルメットの後ろでゴーグルを
留めるバンドがついていると、
ゴーグルが外れることもなく
安全に滑れますし、
一方でヘルメットの内側に
ゴーグルをつけることで、
それが逆におしゃれになるし、
取れる心配性がなくなることも
あります。
通気性
意外に大切なのが、
この通気性。
ムレて不快感を感じたり、
春先になると汗をかいたりも
してしまいます。
また、オフトレ施設でも
使用するのであれば
夏場などに通気性が悪い物を
使っていたらそれこそ地獄。
価格が高い物だと通気性をよくする
機能を備えているものも多いので
ぜひ快適にスノーボードをしてみては?
ヘルメットの選び方
ヘルメットを買うとき。
自分が着るものは全てそうですが
絶対に店で試着してください。
まずサイズを基準に選ぶ
必要があります。
ガボガボの状態で着けていると、
ヘルメットが揺れ、
軽い脳震盪や首の寝違えなどを
起こしかねません。
なので、ちゃんと試着をしてから
購入することをオススメします。
欲を言えば、
サイズ毎に微調整がきくものや、
スタイルにもよりますが
スノーボーダーがよくやっている、
中のパッドを取り外ししてビーニー
(ニット帽)
重要になります。
僕も取り外ししたものに
ビーニーをつけて実際は滑っています。
スノーボーダーらしくビーニーの上に
ヘルメットを被りたいという人は、
ニット帽をつけて、
もしくは持って行って
ヘルメットの試着をしに行きましょう。
ニット帽での試着を試さず、
被った時はサイズはよかったけど、
中のパッドを外してビーニーつけたら
ブカブカだった、なんて事になると
本末転倒なので注意しましょう。
サイズは基本的に
XS,S,M,L,XLのような別れ方を
しているものの、
メーカーやモデルによって
形状は様々。
自分の頭の形に会わないものも
結構あります。
日本人向けのヘルメットもあり、
GIROなどJAPAN FITが
出ているメーカー、
海外ブランドでも日本で
売られているもののほとんどが
日本人向けになっているbern、
一方でDICEなど日本の
ヘルメットメーカーもあるため、
自分の頭の形に合わせて
決めるのが一番でしょう。
また、僕なんかは特にそうで、
わかる人もいるかもしれませんが、
着地であたまが揺れた時、
ヘルメットの後ろ側が
刺さることがあります。
頚椎ヘルニアなどに
繋がる危険性もあるので
試着の際はちゃんと頭を
上にあげてヘルメットが首に
刺さらないか
深いヘルメットだとなりやすいです。
もし首に刺さるのであれば
最近は低床化された
スケートボードで被
ヘルメットも増えており、
オススメです。
また体積が小さい分軽いので、
着地で失敗した時の頭の揺れも
軽減できるでしょう。
一方で少なからず守れる部分が
少なくなるため、
個人的にはあまり変わらないのかな、
と思いますが
機能性と防護性どちらを取るかは
お任せします。
また、僕もつけているのですが、
ビーニーをつける際や
中のパッドを外して
ヘルメットの下に入れられる
ヘッドプロテクターなども
ありますので、
それを入れたうえで
フィット感を確かめてみても
いいかもしれませんね。
bernというヘルメット会社が
推薦している、
ヘルメットの選び方です。
ビーニーをつけて滑る際は、
中のパッドを取ってビーニーを
つけた状態で被ってみることを
オススメします!
こんな時は買い替え時
僕自身はここまでまだ使い倒したことは
ないですが、
ヘルメットはいわば頭蓋骨の
変わり。
割れることであなたの脳を
守ります。
もしヘルメットにヒビが入ったり
亀裂が入ってしまったら、
もうそのヘルメットは役目を終えたと
言っていいでしょう。
もったいないように
見えるかもしれませんが、
命を救ってくれたことに感謝して、
もし次に同じような状況に
なったとき
またあなたの頭を守ってくれる
ヘルメットに買い替えましょう。
最後に
いかがでしたか?
機能性やサイズ感、フィット性は
もちろんですが、
結局最後に必要になるのは
自分がカッコいい!と
納得して買えるものであるか
どうかではないでしょうか。
今は大体のメーカーがお洒落なものを
揃えているので、
自分に合ったものを選ぶでもいいし、
ある程度フィットしていると感じたら、
最後はあなたの好みに合うものを
選んでみては?
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