スノーボーダーにとって
ウェアや板よりも大事な
必需品のアイテム。
それは、
プロテクター
ではないでしょうか。
特にキッカーやハーフパイプ、
ジブなどのアイテムに入る人に
とって、
あなたの身体を守るための
最後の砦。
僕でもつけるし、
プロでもつけているはず。
万が一、何か起こった時は
自己責任だし、
そういった事態を少しでも
避けたいからです。
ということで、
今日は少しでもキッカーに挑む上での
恐怖を取り除き、
怪我のリスクを少しでも減らし、
シーズンを乗り切ってもらうための
プロテクターを紹介していきます。
ヘルメットとは違い、
色んなパーツがあるのでその紹介と、
今回は長く使えて、防護能力の高い、
お勧めのブランドなども
ご紹介します。
プロテクターなんてつけなくても
小さなキッカーしか飛ばないし
怪我しないっしょ。
そんなことを思われている方は
本当に要注意です。
僕なんか、下手くそな頃は
2mくらいの、ポコジャンと呼んでもいい
キッカーで肩を怪我し、
その怪我がいまだに癒えず
すぐに手を突いただけで再発症したり、
そこで手が上がらなくなることで
次は転んだ時に肩をぶつけるしか
なくなったため、
肩回りの骨挫傷などを
起こしやすくなっています。
また、僕が大学1年生のころ、
当時サークルの中でも上手い部類にいた
友人が調子に乗って3~5mくらいの
キッカーを飛んだところ
空中でバランスを崩し、
背中を強打。
脊柱を折ってしまい、
あと2mm打ち所がズレていたら
半身不随になるほどの大怪我を
しました。
即レスキュー隊を呼び、入院、手術。
後遺症もなく、
幸い今は元気でやっていますが、
その人はもう一生スノーボードは
しないでしょう…。
あなたにはそんなことには
絶対になってほしくないですし
僕の様に厄介な怪我に悩まされず、
怪我なく、自分の全力を常に出せる状態で
スノーボードをすることでどんどん
実力を伸ばしてほしいですから。
絶対につけることを強くオススメします。
それでは、見ていきましょう。
プロテクターの種類
ヘッドプロテクター
まずは人間で最も大事な、
頭を守るヘッドプロテクター。
先日のヘルメットの選び方でも
ご紹介しましたが、
ヘルメットの裏や、
ビーニーの下に被ることで
あなたの頭を守ります。
人によっては頭を打ちやすい、
という人もいますし、
運悪く頭を強打してしまったら、
障害が起こったり、
脳震盪などで記憶を失ったり。
脳震盪を繰り返すことで
より脳が揺れやすくなり、
いつか脳卒中などの事態に
発展してしまいます。
寝たきりの生活を送ったり、
家族に迷惑をかけないために。
ヘルメットを着けてほしいものですが、
それでも
ヘルメットを絶対に着けたくない!
という方は必ずヘッドプロテクターを
つけましょう。
ボディプロテクター
スノーボードは、上半身の怪我が
圧倒的に多いスポーツです。
背中、腰、肩、腕、肋骨…
そういった部位を一度に
守ってくれる、ボディプロテクター。
特に上達してくると、
スピードが出たり大きなキッカーを
飛びますから、
その分転んだ時の衝撃は
大きくなります。
特に背骨や脊椎など、
大きな怪我になりやすい背中や、
一度やると癖になる肩などを守る意味でも
つけることをお勧めします。
ヒッププロテクター
全ての人着けていてもらいたいのが、
このヒッププロテクター。
座っていても雪面からの冷えが
伝わりにくくなるので、
尾てい骨の保護以外にも
利便性が高いです。
中には膝の怪我を防ぐための
ニープロテクターと一緒に
なっているものがあるので、
そう言ったものを買うと
繋がってるので
よりフィットもするし
使いやすいです。
ニープロテクター
トゥ側(つま先側)で逆エッジに
なって前のめりに倒れたとき、
膝を守ってくれるのがニープロテクター。
普通にゲレンデに膝をつくときも、
痛みなく膝をつけるので安心だし、
今となっては手放せない存在になりました。
特にジブアイテムや
硬い雪面に強打するとかなり痛いので
特にボックスやレールなどの
ジブアイテムに入る方はマストアイテムと
言っても良いかもしれません。
エルボープロテクター
ヒール側の逆エッジになった場合、
手首を守ろうとして肘から
着地する人が結構います。
柔らかい雪なら良いですが、
硬い雪面の場合ファニーボーンどころでは
住まされないので、つけておくと心強いです。
リストプロテクター
スノーボードで意外にやりやすいのが
この手首。
手首が厄介なのが、肩と同じように
クセがついてしまうと少し着くだけでも
痛めてしまうところ。
斜面ならまだしも、
フラットバーンで手をつくと
勢いがなくても痛めてしまったりします。
僕も高校時代に手首を少し痛めてから、
リストガードだけは常に手放さないように
しています。
プロテクターのテクノロジー
次に、プロテクターが持つ最新技術を
ご説明します。
リストガードなどの小さなプロテクター
ではなく、ボディプロテクターや
下半身用のプロテクターなど、
広い範囲を守れるプロテクターが
採用している最新テクノロジーです。
PORON®Xrd
元々は柔らかい素材ですが、
衝撃を感知した瞬間に
分子構造を変えて硬化し、
衝撃を受け止める鎧になります。
そしてまた衝撃がなくなれば
元に戻る為、
パフォーマンスを邪魔することなく
防護力を発揮します。
D3O®
PORON®に似た機能を持ちます。
何も衝撃が加わっていないときや
衝撃が弱いときには、柔軟な素材です。
それが一度強い衝撃を受けると、
分子同士が手を繋ぐように結束して
網=ネットのような状態になり
衝撃を吸収し分散します。
そして、衝撃がなくなれば
分子の結束は解かれ、
元の柔軟な状態に戻ります。
オススメのブランド
僕がここでオススメするのは、
高くても長く使用できて、
より大きな衝撃から守ってくれるもの。
そして、その中でもやはり重量も
意識していて動きやすいものを
装着することで、
最大限に効力を発揮しつつ
あなたの身体を守れるもの。
安いプロテクターは
正直いくらでもありますが、
柔らかすぎて守り切れないものも多く、
もし買うのであれば、
より自分の身を守れるものを
オススメしますし、
そういった商品はスノーボードの
ショップに行けば置いてあります。
高校生、大学生などは
手が届きづらいかもしれませんが、
お年玉でもなんでも溜めて、
買ってみてください。
スノーボードに対する
チャレンジのしやすさ、
恐怖、
なにからなにまで変わりますから!
ということで、今回はそういった
安心してつけられる防具を
ご紹介します。
鎧武者 YOROI MUSHA
KEVLER MODEL
PORON®Xrdを採用し、
さらに摩擦力を軽減する
KEVLERという素材を採用。
衝撃吸収においてはおそらく
右に出るものはないのでは
ないでしょうか。
見た目も武士の鎧の様に
カッコいいですよね。
PORON®XRD MODEL
上のモデルから一つクラスを落とした
モデル。
PORON®の素材を使用しています。
重さはYONEXに比べ重く、
肩周りに動きづらさもあるようですが、
衝撃吸収力は申し分ないと思います。
YONEX
D3O®
数あるプロテクターの中でも、
特に軽さと防御の両方を
追求した商品だと個人的には
感じました。
背面にD3O®の素材を採用しつつ、
僕がやりがちな肩もしっかりと
守ってくれる。
動きづらさは以前着ていた
YOROIに比べ全くなく、
軽さも半分ほどなんじゃないか、
というほど。
動きづらいのが嫌いな僕にとっては
最適な商品だと感じました。
eb’s (エビス)
BODYPAD-PORON® XRD
PORONを採用。
このモデル、以前はD3O®を採用していて、
新テクノロジーとしてPORON®を採用。
衝撃吸収力は
PORON® > D3O
と考えていいでしょう。
YOROI
大鎧
10年ほど前に登場し、
プロテクター界に風穴をあけた?
ブランド。
その姿たるや、まさに武士。
上下のプロテクターがチャックで
繋ぎになります。
この圧倒的防御力と安心感は
やはりすごく、
キッカーで様々な技に挑戦するきっかけを
与えてくれた防具です。
僕も以前は利用していました。
(写真はまだキッカーを始めたての頃。
今でも下半身プロテクターは使ってます笑)
とにかく重いですが、
当時はこれさえあれば
打撲系の怪我や衝撃での吸収は
安全だと思っていたし、
実際に僕も打ち身系で
怪我はしませんでした。
下半身は重さをあまり感じにくいですが、
上半身となるとズシッときて、
非常に動きづらかったのでほとんど
使うことなく終わってしまったのを
覚えています。
終わりに
ここまで説明したうえで
僕が申し上げたいのは、
ヘルメットと同じように、
プロテクターも結局は着てみて
自分で感じないとわからない、
というのが正直なところです。
上で紹介したブランドは上下合わせて
25,000円~55,000円ほどする
ブランドですが、
怪我したらそれくらいの出費じゃすみません。
身体的、精神的ダメージに加え
金銭的ダメージを取るのか、
それとも今出費してそれらのリスクに対する
保険として活用するのか。
あなたなりに判断して、
決断してみるのもいいでしょう。
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